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シニア世代におすすめ! 無理せず澎湖島を楽しむおススメ旅

澎湖(ポンフー)は、日本ではあまり知られておらず、何度も台湾に足を運んだ方たちが訪れる島です。ところが、台湾人の間では澎湖は定番中の定番のリゾート地になっています。

日本人が国内の南の島でバカンスと言ったらまず想像するのは沖縄です。台湾人にとっての澎湖島は、それと同じ感覚です。そこで今回は、シニアが楽しめる澎湖島を紹介します。

シニアの方はご紹介するスポットを参考にして楽しいシニア旅を計画してください。

澎湖島

澎湖(ポンフー)は、台湾本島から50kmほど西の海上に位置しています。大小90余りの島々で構成され、そのうち最大の島が澎湖島です。

次に大きい白沙島と漁翁島は橋でつながっています。行政の中心地は澎湖島の馬公市(マーゴンシー)で、澎湖縣の人口は約10万人です。

GO TO  澎湖(ポンフー) わずか45分でリゾート気分

日本から澎湖への直行便はないため、台湾の国内線に乗り換えます。澎湖と結ぶ国内線は、台北(松山空港)、高雄、台中、台南、嘉義、金門島から馬公空港に発着しています。

搭乗にはパスポートが必要です。くれぐれもお忘れなきようお願いします。

シニアの皆さまには、便利で分かりやすい台北(松山空港)をおススメします。また、チケットはWebサイトから取得できます。詳細は以下にまとめました。

松山空港から馬公空港へのチケットは立榮航空(UNI AIR)、華信航空(Mandarin)の航空会社とKKday、スカイスキャナーで取得できます

飛行時間は約45分です。機体は懐かしいプロペラ機でした。

澎湖島

KKdayとは台湾・台北市に本社を置く旅行に関するアクティビティ・現地ツアーのオンライン予約を扱う、ウェブサイトのことです。

各社とも時期、時間により料金にばらつきがあります。念のため各サイトで調べてみたら一人片道4,700円~7,000円でした。出発日が決まりましたら比較してください。

検索先 出発地:台北 松山 (TSA) 目的地:馬公 (MZG) で検索
KKday.com  日本語表記で分かりやすい
スカイスキャナー  日本語表記で分かりやすい
立榮航空(UNI AIR)  中国語対応(日本語対応ではありません)タイムセール便あり
華信航空(Mandarin)  中国語対応(日本語対応ではありません)

馬公空港に到着したらホテルへ直行

澎湖の多くのホテルは空港からホテルまで無料で送迎してくれます。送迎がない場合は、市バスかタクシーを利用します。シニアは安全第一です。ホテル送迎を利用しましょう。

そして、ホテルへ到着したら次の観光に備え少し休憩しましょう。

澎湖は紫外線が強いです。帽子や日焼け止めなどUV対策を忘れずにです。

澎湖の観光について タクシーかバス、観光ツアーの3択

観光で一番困るのが、観光地での移動手段です。台湾人はレンタルバイクやレンタカーで旅行を楽しんでいますが、シニアは安全第一です。

もちろん、翻訳した免許証を準備すればレンタカーという手も使えますが、台湾は日本とは反対の左ハンドル。しかも、バイクの交通量が多いため運転をするには勇気が要ります。

澎湖の観光施設は点在していて距離もあります。また、移動のための公共交通機関公共が無いため不便です。そこでおススメするのが観光ツアーです。

シニアの方におススメする理由は、メイン先の観光はもちろんのこと「安全で安くて日本語ガイド付き」です。そして、トイレ休憩もありシニアにとっては安心の観光ツアーです。

台湾好行バスツアーのURLから購入できます。https://www.penghufuneasy.com.tw/penghufuneasy/index.php?action=about チケットは「台湾好行-媽宮北環ルート1日パス」を購入して下さい。価格はお一人様NT$350(約1,260円)です。主な見学場所です。

澎湖の台湾好行のバスチケットを購入すると特典があります。乗車日を含む前後3日間は澎湖のバスが乗り放題です!

「台湾好行-媽宮北環ルート1日パス」の詳細

台湾好行は市内の馬公メインバスターミナル(馬公總站)が始発ですが、その他にも主要なホテルの近くに停車します。(変更の可能性もありますので事前チェックは必要です)

1.当日の乗車場所とバスの予定時間と付近のホテル情報

予定時刻 乗車場所 付近のホテル情報
8:28 西衛東站 民宿の多い地域なので、宿泊場所の住所に「西衛」とある場合はここからが便利。
8:36 石滬廣場 中正路の先のドリーマーホテルの前 「長春大飯店」の方はここからが便利。
8:40 馬公總站  メインバスターミナルです。始発なので予約していない場合はここからがおすすめ。起點旅行にご宿泊の方もここからが便利。
8:45 自由塔 北辰市場の近く
8:49 第三漁港 雅霖大飯店の前、フォーポイント・バイ・シェラトンと免税店Pier3の間です。雅霖大飯店、フォーポイント・バイ・シェラトン、ディスカバリーホテルの方はこちらからが便利。
8:55 元泰、百世多麗臨時站 元泰大飯店の向かい側です。元泰大飯店、ペスカドーレホテルの方はここからが便利。
9:07  東衛站

2.主な見学場所(季節や交通状況により変更の可能性あります)

見学場所 内容
通梁古榕 巨樹ガジュマル(樹齢350年を超えるガジュマル)
小門地質公園 クジラ洞
大菓葉玄武岩柱 柱状玄武岩(柱状になった玄武岩です)
二崁聚落 サンゴ石の古民家集落
跨海大橋 台湾最長の大橋(全長約2.5キロの橋)

台湾のファミリーマートの「Fami Port」でも台湾好行のチケットを購入できます。詳細はこちら ⇒ https://lovepeng.hu/taiwan-haoxing/

澎湖の観光地 シニアは安全第一!タクシーでの移動が無難です

澎湖の観光地は範囲が広く、公共交通機関が少ないためレンタルバイクやレンタカーで移動するのが台湾流です。

しかし、シニアは安全第一ですのでタクシーでの移動が無難です。

コミュニケーションの基本は中国語と台湾語です。それと、英語が少し通じます。日本語はほとんど通じません。このため、翻訳機を使用するかアプリでの対応をおススメします。

アプリは「Google 翻訳」がおススメです。お手持ちのスマホからダウンロード可能です。

大菓葉玄武岩 高さは8メートル、幅は100メートルの柱状玄武岩

澎湖の玄武岩は世界遺産候補地に選定されています。ほとんどは船に乗らなければ鑑賞することができませんが、大菓葉玄武岩は陸地側にあり鑑賞することができます。

大菓葉玄武岩は高さは8メートル、幅は100メートルにも達する大迫力の柱状玄武岩です。

澎湖島

通梁古榕   樹齢350年超!台湾最大のガジュマル

澎湖のお寺の前には、木陰を作るためにガジュマルを植えることが多いのですが、通梁古榕(トンリャングーロン)はその木陰が約660坪にも達しており、現在も伸び続けています。
ここの定番は、澎湖名物の「花枝丸(ホワーズーワン)」というイカ団子を味わうこと。ガジュマルの下の涼しい空気のなかで食べるのがおススメです。
通梁古榕
ここの定番は、澎湖名物の「花枝丸(ホワーズーワン)」というイカ団子を味わうこと。ガジュマルの下の涼しい空気のなかで食べるのがおススメです。
澎湖島

跨海大橋  全長2.5キロ!台湾最長の橋

澎湖には19の有人島があり、本島周辺の島は4つの橋で全て繋がっています。 その中でも澎湖最長にして台湾最長の橋「澎湖跨海大橋(ポンフー クワハイ ダーチャオ)」です。

澎湖跨海大橋

二崁聚落(アーカンジュールオ)  サンゴでできた古民家集落

伝統的な家屋は、サンゴ石で造られています。サンゴ石は風化しにくいため、今でも築100年を超える家が点在しているのですが、その中でも特に保存状態が良いのが二崁(アーカン)です。

かつて澎湖には高い木は一切無かったため、建築材にはサンゴや玄武岩などを使っていました。そのため、澎湖の伝統的な家屋の多くはサンゴや玄武岩などの石で造られています。

サンゴ造りの古民家が今でも村ごと保存されている大変美しい村です。もともとはお医者さんの一族が作った村なのですが、現在は人気の観光地として生まれ変わりました。

二崁(アーカン)

サボテンジュースや杏仁茶、フォンルー茶という澎湖原生のハーブを使った美味しいお茶やお菓子がたくさんありますのでご賞味ください。特に杏仁茶は優しい味で人気があります。

 

澎湖島 澎湖島 澎湖島

「澎湖の天然蚊取り線香  二崁傳香」は お土産にどうぞ

澎湖島 澎湖島

西嶼西台(シーユーシータイ)  清の時代の軍事基地

オランダによる侵略に始まり、様々な戦争に巻き込まれた島でもあります。戦争に関する遺跡が残されているのですが、その中でも最大規模の軍事遺跡が、西嶼西台です。

1888年に完成したこの基地には3門のアームストロング砲が設置され澎湖の守備の要となっていました。今でも大砲が残されています。

西嶼西台

漁翁島燈塔 (ユイウォンダオ ダンタ)  台湾最古の西洋式灯台

西嶼(シーユー)の端にあるのは、1874年に建造された台湾最古の西洋式灯台「漁翁島燈塔(ユイウォンダオ ダンタ)」です。現存する灯台も140年以上もの歴史があります。

この場所に最初に灯台が設置されたのは1778年でした。240年前から澎湖周辺が船舶にとって重要なルートであったのだということが分かります。

敷地内には、視界が悪い時に使われた「霧笛」や、西嶼の先端に位置する展望台、台湾全土の灯台の写真が展示された灯台資料館などがあります。

澎湖島

夕暮れ時の漁翁島燈塔

澎湖島

山水ビーチ(シャンスイ) ゆったりのんびりできる美しいビーチです

澎湖は海岸線が長いため、たくさんのビーチがあります。その中でも特に観光客に人気があるのが、澎湖本島南側にある山水ビーチです。

この海域は夏も冬も穏やかで、すぐ近くには美しいビーチを見下ろせる丘や、渡り鳥が羽を休める湿地もあります。海水浴の時期には多くの観光客が訪れます.

青い海と空、白い砂浜 ベストビーチです
山水沙灘

夕暮れもきれいなビーチです

山水沙灘

中央街 台湾最古の老街は昼間も夜もイイ雰囲気です

澎湖は、台湾のなかではもっとも早い時期に開発が行われた地域です。そのため澎湖には、多くの歴史的な建築や町並みが残されています。

市街地の中心にある中央街は昔、澎湖でもっとも栄えた商店街であり、台湾で最初に作られた老街です。現在は観光地として多くの人達が行きかう賑やかな街になりました。

澎湖 中央街

夜の中央街もイイ感じです。

澎湖 中央街

奎壁山赤嶼地質公園 摩西分海(モーセの海割り)海に道が現れる

奎壁山(クゥェイビーシャン)の奎壁山赤嶼地質公園は、摩西分海(モーセの海割り)が毎日見られる澎湖の人気観光スポットです。

モーセの海割りはトンボロ現象のことで、ふだんは海で隔てられている陸地と島が干潮時につながることをいいます。

澎湖島

天人湖(ティエンレンフー) ここでも見れるダブルハートとお花畑

天人湖は天然の湖ではなく人工の湖です。澎湖の冬は雨がほとんど降らず水が不足するので、冬のかんがい用水を確保するために作られました。

天人湖で注目したいのは、二つのハートが重なった形をした石のオブジェです。

これは湖を掘った際に出てきた石を再利用して作られたもので、澎湖の七美(チーメイ)にあるダブルハートの石滬(スーフー)を模したものです。

天人湖

澎湖と言えばこの雙心石滬が紹介されるのがお決まりなのですが、本物の雙心石滬を見るためには澎湖本島から船に乗って片道2時間もかけなければなりません。

一方で天人湖は馬公市内から車で10分の場所なので、七美まで足を伸ばせない方にとっては嬉しい場所ですお花畑も有名ですが毎年旧正月の時期から3ヶ月ほどの期間です

澎湖おススメの美味い物 澎湖名物に美味い物ありです

観光スポット多数の澎湖ですが、澎湖でしか食べられない美味い物は見逃せません。シニアが好きそうな美味い物をご紹介しますのでタップリ楽しんでください。

観光の途中で立ち寄れるよう店名と住所を記載しましたので参考にしてください。また、ここで紹介したものは繁華街や街中でも食せますので、味比べもありです。

1.サボテンアイス 日本ではお目にかかれない1品です

澎湖に自生しているウチワサボテン。サボテンの実は真っ赤で酸味のある味です。この味を生かして「サボテンアイス」にしました。どんな味がするか?楽しみですね。

サボテンアイス
店名 易家仙人掌氷(跨海大橋)
住所 澎湖縣白沙鄉191-2號

2.サボテンジュース これも日本ではお目にかかれない1品です

まさに南国色のサボテンジュース!ベリー系の飲みやすい味なので安心してください。こちらも澎湖各地で飲むことができますので、是非味わってください。

サボテンジュース
店名 二崁一号(陳家)
住所 澎湖縣西嶼鄉40

3.イカだんごは絶品! 台湾ビールが欲しくなる 

澎湖はイカの名産地です。イカのすり身で作られるイカ団子「花枝丸(ホワーズーワン)」は、台湾本島の屋台でも美味いのですが、澎湖のイカ団子はひと味違います。

また、台湾ビールとよく合いますので是非お試しください

イカダンゴ
店名 花枝丸三兄弟
住所 澎湖縣白沙鄉通樑村44號

4.イカにゅうめん イカ好きにはたまらない一品です!

澎湖では素麺も生産されていて、日本の素麺のように天日干ししている工場も見かけます。この素麺と地元で獲れた新鮮なイカを使ったイカにゅうめんも名物です。

さっぱりとした味のスープですが、イカの出汁が良く効いていて手延素麺との相性も良く、何回でも食べたい澎湖ならではの素朴な一品です。

イカ麵線
店名 秀鳳姐的店
住所 澎湖縣西嶼鄉小門村11-11號

5.刈包(グワバオ) 美味くて安くてデカイ角煮バーガー

「西嶼」の一番端の村「ワイアン」にある「福気早餐店(フーチー ザオツァンディエン)」は、「刈包(グワバオ)」という角煮バーガーで有名なお店です。

この刈包は、ほんのり甘い黒糖まんじゅうでトロトロの角煮を挟んでいるのが特徴です。

刈包 刈包
店舗名 秀鳳姐的店
住所 澎湖縣西嶼鄉小門村11-11號
営業時間 5:30~18:00

澎湖(ポンフー)のまとめ

澎湖は台湾人なら誰もが知っている観光地ですが、日本人を含め外国人旅行者の認知度は低く、残念ながらあまり世界的には知られていません。

しかし、ご紹介した通り自然も文化も一度に味わえる楽しい島です。

台湾の空港からは1時間以内で行くことができますので、まずは訪れてみてください。ただし、交通の便はまだ不便ですので、事前の計画はしっかり立ててください。