今回は「シニア世代におすすめ! 無理せず台北を楽しむおススメスポット_北投編」で温泉を楽しみます。温泉の他にも見どころ満載の北投です。温泉好きのシニアの方は必見です。
北投温泉(ベイトウ ウェンチュエン)へ行こう
観光地を巡る旅もイイですが、シニアはゆったりのんびり、心と身体の癒しが必要ですね。ここ北投は観光しながら温泉も楽しめますのでおススメです。
ところで北投ってどこ?
台北駅からMRTでわずか30分。新北投駅の東側にある北投温泉(ベイトウ ウェンチュエン)は、台湾でも屈指の温泉リゾート地です。
日系のホテルも北投に進出しています。あの加賀屋もあります。宿泊もありですが日帰り湯もOKです。料金はNT$1,000(約3,600円)です。
加賀屋の台湾名称は「北投日勝生加賀屋(ベイトウジーセンセンジャーハーウー)」です。
北投温泉の行き方
台北駅から「赤色路線」の電車で淡水方面に乗車して北投駅で乗り換えます。別のホームに移動し、新北投行きに乗車し終点の新北投駅で下車します。
北投駅 ⇔ 新北投駅 は一駅ですが、温泉仕様の車両は必見です。乗車するとほんのり硫黄の香りがして気分は温泉モードになります。
この車両の壁 分かりますか?木目調の内装になっています。
日本統治時代に開発された温泉地は日本の温泉街の雰囲気が残っており、なつかしさを感じます。日帰りでも泊まりでも楽しむことができます。
台湾の温泉は、1894年 ドイツ人により初めて北投で発見されました。その後、台湾は日本に割譲され、日本の温泉文化が台湾に入り込んできました。
1896年3月、大阪出身の平田源吾氏により、北投に台湾初の温泉旅館「天狗庵」が建てられました。これが北投温泉郷時代の始まりとなりました。
日本統治時代に最も名が知れていた四大温泉と言えば、北投、陽明山、関子嶺、四重渓でした。しかし、台湾の温泉は、1945年以後次第に繁栄から衰退、没落へと転じていきます。
これを受け、1999年に関連機関が立ち上がりで、近年では、台湾温泉の華やかな風貌が再現され、温泉ブームが再び湧き起こり今日に至っています。
新北投駅の改札を出た右手に遊客中心(観光案内所)があります。スタッフは日本語OKですので聞きたい情報あれば問い合わせてください。
北投温泉エリアを巡るおススメのコース
ここは徒歩圏内で楽しめますが、疲れたら休憩です。休憩場所も多くゆったり廻れます。
1.新北投車站(旧北投駅舎) 懐かしい!きっと感じます
新北投駅を出るとすぐ隣にあります。無料施設ですが、展示物は必見です。「まるで国鉄!」シニア世代には懐かしさを感じさせる展示物が多数あります。
日本統治時代の台湾鉄道淡水線の北投駅の駅舎を修復再建しました。当時はここから淡水に向かう鉄道が走っていました。
開館時間:10:00~18:00 ※月曜休館
2.復興公園の足湯 このまま何時間でもいたい足湯です
新北投駅から徒歩5分の「復興公園」の「足湯」です。地元の人達が大半ですが、観光客も見かけます。もちろん無料の施設です。
入浴の前は足を洗ってくださいね。
朝から大勢の方が足湯を楽しんでいます。混んでいても大丈夫です。
皆さん優しくて場所を空けてくれます。空けてくれたら必ず「謝謝(シェイシェイ)!」と言ってくださいね。
営業時間: 8:00~18:00 ※月曜休館
ビーチサンダルかサンダル、足ふき用のタオルをお持ちください!
3.臺北圖書館北投分館 気持ちが和らぎ落ち着きます
臺北圖書館北投分館は公共の施設ですが、建物の美しい構造と外観、周囲の景観との調和などが評価され海外でも有名な建築物です。施設内は撮影禁止ですが、無料で入館できます。
圖書館(図書館)の書物は自由に閲覧できます。シニア世代には静かで落ち着いた雰囲気は好きになると思います。また、バルコニーから眺める景色もイイ感じです。
開館時間:9:00~17:00 (台湾の祝日休館)
4.遊歩道 台湾にいることを忘れそうな雰囲気です
圖書館(図書館)の先は遊歩道になっていて、景色を眺めながら散歩できます。ほんのり湯気が立ち、硫黄の匂いが温泉場であることを意識させてくれます。
雰囲気が日本に似ていて、台湾にいることを忘れてしまうかもしれません。
5.地熱谷 エメラルドグリーンの水面は一見の価値ありです
ここも外せないスポットです。遊歩道の先にある最高約100度にも達する硫黄泉の源泉が湧き出している「地熱谷」です。歩道から眺めるだけでも熱気が感じられるほどです。
湯気が立ち込めますが、風で水面が現れるとエメラルドグリーンの水面が顔を出します。
開放時間:9:00~17:00 ※月曜定休
6.瀧乃湯 温泉好きにはたまらない湯舟です!
2017年リニューアルしました。入口や建物外観は昔の風情を残し、更衣室やトイレを新しくしました。またお湯が出るシャワーを新設し、清潔で使いやすくなりました。
地元民よりも観光客の来湯が多く、歩き疲れを取るにはイイ場所です。湯舟も広くなり休憩スペースもありますので、ゆっくりしましょう。
営業時間: 6:30~21:00(最終入場20:00) *毎週水曜日休日
入浴料金: 150NT$(約540円)
7.北投温泉博物館 シニアの興味を引く見どころ満載の博物館です
日本統治時代の1913年 森山松之助氏によって設計された「北投温泉公共浴場」が、博物館の前身です。シニアの興味を引く、見どころ満載の施設です。
管理者がいなくなり廃墟になりましたが、地域の人々や政府の協力があり、リノベーションされて再オープンしました。見どころ満載の博物館ですが、無料なんです。
入口からはさほど広くは見えませんが、入場すると大浴場(下の写真)や多数の部屋があり当時の繁栄ぶりを見ることができます。
大浴場の広さには驚きました。まるでプールです。
和洋折衷の建築で、当時珍しかったステンドグラスも使用していました。
映画の撮影地にもなってい運が良ければ見学できるかもしれません。
開放時間:9:00~17:00 ※月曜定休
8.北投市場 築地の雰囲気が好きなシニアにはおススメ
シニア世代は食事にもこだわりたいところです。無難なところですと、新北投駅周辺にありますが、おススメしたいのは「北投市場」です。
観光スポットの反対方向になりますが、瀧乃湯からでもタクシーで10分程度です。タクシーに乗車したら「北投市場」のメモを見せればOKです。
場内あり、場外ありで、以前の「築地」のような市場です。築地の雰囲気が好きなシニアは面白い散策場所になると思います。
地元民の食材調達の場になっていて、いろいろなものがあります。市場には屋台があり店舗もありで美味しいお店を探すのも面白いです。建物の2Fは店舗もあります。
おススメは「矮仔財滷肉飯」で絶品の魯肉飯と「24小吃店」のお惣菜です。胃のもたれが気にならないシニアに優しい味付けです。
小腹が空いているときにおススメなのが「小籠包」の小籠包です。定番の小籠包ではなく肉まんの小サイズです。シニアにぴったりサイズです。
蒸籠2段分が一籠(イーロウ)という単位で10個80NT$(約290円)ですが半籠(バンロウ)と言って5個での購入をおススメします。
9.親水公園露天温泉浴地 水着着用の地元民の混浴温泉場
滝乃湯の近くにある地元民が通う混浴の露天温泉場です。段々畑のような作りで温度の違いで分かれています。2時間ごとの入れ替え制で水着着用です。
温泉地ならではの施設です。貴重品や着替えはロッカー(有料)がありますので安心です。水着、タオルの他、水分補給用のドリンク、ビーチサンダルがあると便利です。
料金は2時間区分でNT$40(約145円)です。
営業時間: 5:30~22:00
まとめ
いろいろ紹介しましたが、全ての施設を廻る必要はありません。その日の体調に合わせ、行きたい場所を選んで楽しんでください。
くれぐれも無理をせず、シニア流の楽しみ方で北投を満喫してください。それと、トイレ事情ですが、どの施設も清掃が行き届いて清潔です。(北投市場のみ個人差あり)