シニアは「無理なく・楽しく・元気よく」ゆとりをもって旅を楽しみたいです。そのためには十分な下調べや日頃から体調を整えておくことが重要です。
せっかくの旅行が楽しめなくなってしまっては元も子もありません。無理せず楽しいシニア旅行に出かけましょう!
シニア旅はゆとりのある日程を組み欲張りすぎないこと
高齢者は疲れやすく、長時間の移動や外での観光などは体調を崩してしまう可能性もあります。途中で体調を崩してしまい、せっかくの旅行を楽しめなかったらもったいないです。
「自分は大丈夫」と過信せず、快適に旅行を楽しむために以下に注意しましょう。
シニアが旅行を楽しむ際に気を付けたいのは「体力」と「体調」
長時間の移動や外での観光など旅行を楽しむためには体力が必要です。
旅行中は開放的な気分から、自分の体力以上に無理することが多くなりがちです。
日頃、あまり歩かない人でも旅行中は徒歩移動が多くなり疲労が蓄積します。旅行を
楽しむためには日頃の体調管理が大切です。
ウォーキングやラジオ体操等、身体を動かして楽しみながら健康体を維持しましょう。
移動手段
台湾での移動手段はタクシー、Uber(ウーバー)、MRT、バス、新幹線・高速鉄道と多種多様ですので目的に合わせて選んでください。
①タクシー
台湾のタクシーは基本的に、日本と同じで便利で楽です。
台数も多いし、価格も安い、すぐに止まってくれます。
初乗りが70~100元(日本円で約250~360円)と日本に比べるとかなりリーズナブルです。
ただし、注意点もあります。
乗降時、右側(台湾は左ハンドルのため)から自分でドアの開閉をすること。後部座席でも念のためシートベルトを締めること。
移動手段としてシニアの旅には絶対必要です。
②台湾Uber(ウーバー)
Uberはアプリケーションで配車場所と目的地を事前に伝えておくので会話なしでも目的地に到着します。
支払いもアプリケーションを通じて行われますので手間もかからず便利です。
配車される車は白か黒のセダン車で、運転手のマナーが良く清潔です。台湾のUber(ウーバー)の対応地域は台北・台中・高雄・新竹・桃園となります。
台湾のUber料金は最低料金70元(日本円で約250円)からです。台湾のタクシーの値段とほぼ同じです。
スマホからの操作が苦にならない人、スムーズに移動したい方にはおススメです。
③MRT
最寄りの観光地近くにはMRTの駅があり目的地まで短時間で移動できます。料金、行先表示とも日本の地下鉄と同じ仕様でわかりやすくて便利です。
車内案内は日本語もあり、価格も安く早朝から深夜まで利用可能です。初乗り料金は20元(日本円で約70円)です。ただし、上り下りの階段が多いので疲労に注意です。
③バス
タクシーのように利用できて安いです。料金は初乗りが15元(日本円で約55円)です。
台北観光する場合は観光地の目の前で乗降できるので迷わないです。
例えば、故宮博物館、九份はバス移動が便利です。
中距離移動はMRT、小回り移動はバスと使い方次第で旅の移動が快適になります。
ただし、バスの音声案内や会話は台湾華語か台湾語の対応となり、中上級者向けであまりおススメしません。
④新幹線・高速鉄道
新幹線・高速鉄道は本数もあり目的地へは最短で移動でき、台北から台中・台南・高雄、高速鉄道は台北から花蓮・台東と旅気分を味わえます。
移動時間は台北から終点の高雄左営まで最短で90分。東京―名古屋(のぞみ)のイメージです。
新幹線・高速鉄道とも台北駅が便利。料金は台北から台中が750元(日本円で約2,700円)、台北から高雄左営が1,490元(日本円で約5,370円)です。
NHKドラマ「路」で放映された話題の台湾新幹線です。
ホテルの選び方
ホテルは移動が便利な場所に予約するのがベストです。
ホテルは移動が便利な場所に予約
ホテルは移動が便利な台北駅周辺に予約するのがおススメです。
何故ならMRT, 新幹線 ,高速鉄道 ,タクシーと移動の交通手段が全て揃っているからです。
交通手段が遠いと不便ですよね。
ホテルは観光地への交通手段が充実している台北駅周辺がベストです。
観光のコツと注意点
事前の下調べと健康管理が観光を楽しむコツです。
①シニア旅行では事前の下調べが成功のカギ
体調や体力を考え、事前に行きたい観光地を下調べしましょう。
下調べをすれば、行きたい観光地へはロスなく移動できます。もしも、下調べをしないで出かけてしまうと、電車やバスの乗り違いや、タクシーで行先を上手に伝えることができなく時間をロスしてしまう可能性があります。
例えば、故宮博物館へ行く場合、ホテルからタクシーか?MRTで行くか?
下調べすればその日の体力、体調に合わせ移動手段を選ぶことができます。何より、慌てることもなく気持ちと身体に余裕ができます。
②一人旅でも、家族や友人との旅行でも体調管理は重要です
旅行前から体調を整えておけば、健康体で旅を楽しむことができます。
食べたいものを食べる、行きたいところに行くのが旅の面白さです。夜市での買い物、ホテルや観光地での飲食は旅の楽しみです。
もし、体調不良になったら何もできなくなります。現地で楽しむには体調管理を第一に考えましょう。
③ツアーならゆとりのある日程のものを選ぶこと
ツアー参加の場合はゆとりあるプランを選ぶことをおススメします。
特にホテルの移動は荷物の入れ替え等で手間がかかります。できれば同じホテルの連泊が便利です。
観光地の訪問が多いと、1か所の滞在時間が短くなります。故宮博物館や九份は1日いても飽きない場所です。
できれば1日は自由行動があるプランを選ぶと楽しめます。
④体温調節ができる服装で暑さ・寒さに気を付けること
体温調節ができる服装は必須です。
外は暑くても、移動の乗り物は冷房が寒いくらい効いています。長そでの羽織るものや帽子はお持ちください。ストールも便利です。
時期によりスコールもあるので軽量の傘があると便利です。
⑤トイレ・エレベーターの有無や場所のチェック
安心のため、観光地のトイレ・エレベーターの有無や場所は必ずチェックしましょう。
特にトイレは日本と違い、使用後のトイレットペーパーは専用の箱に捨てます。
場所によっては不衛生と感じるトイレもありますので除菌シートは必須です。
屋内の観光地はエレベーター、トイレは完備されていますので心配はないですが、野外の観光地は特にトイレの場所は要チェックです。
⑥こまめな水分補給とトイレへ行くこと
台湾は暑いので脱水症状には注意です。脱水の予防にはこまめな水分補給が必要です。
台湾はお茶が美味しいです。いろいろなお茶を楽しみながら水分補給しましょう。
そして、トイレに行きたくなったら我慢せずにすぐ行きましょう。水分は必ず携帯。そして楽しみながら給水。給水したらトイレ!です。
⑦転倒に気を付ける
歩道と車道に高低差があります。いつもの調子で歩いていると転倒の可能性あります。
また、意外なところに段差がありますので転倒には要注意です。
歩行者天国を利用している夜市は人混みで足元が見えない場合があるので要注意です。
昼間は明るく密になるほどの人混みはないので良いのですが、夜市に出かける方は足元が見えにくくなるので要注意です。
⑧夜市の屋台より店舗での飲食をおススメ
夜市の屋台より店舗での飲食をおススメします。夜市の屋台は衛生面で不安がある食べ物があります。
しっかり火を通したものならOKですが、生や半生のようなものはおススメできません。
揚げ物や胡椒餅など十分火が通っているものはOKです。
冷たい物、特にマンゴウカキ氷などは屋台よりも路面の店舗がおススメです。不衛生と感じるものは避けて店舗での購入をおススメします。
もしものためのアイテムを準備する
もしもの時に備えて健康保険証や海外旅行保険等のアイテムを準備しましょう。
①クレジットカードと海外旅行保険
海外では外貨両替やショッピングとクレジットカードが大活躍します。
しかし、貴重品の盗難、置き引き等、何が起きるかわかりません。旅先での予期せぬトラブル・ハプニングに活躍するのが、海外旅行保険付きのクレジットカードです。
海外旅行保険付きクレジットカードを持っていれば、ケガや病気、体調不良を起こした場合も、必要な費用を負担してくれます。
また、一般的な海外旅行保険と比べた場合、海外旅行保険付きクレジットカードのメリットは、加入の手間や費用が不要なことです。申請して加入する必要がなく、カードを所有しているだけで保険対象となります。
必要な費用はクレジットカードの年会費のみです。年会費無料のクレジットカードもありますので、複数枚の所有をお勧めします。
楽天プレミアムカードについて
楽天カードのゴールドクレジットカードです。
年会費は10,000円(税別)と有料となりますが、高級空港ラウンジを使い放題のプライオリティ・パスが付くクレジットカードの中では最も年会費が安く、海外旅行保険も自動付帯でオススメの一枚です。
エポスカードについて
マルイグループが発行するクレジットカードです。
VISA付きのエポスカードなら海外旅行傷害保険が自動付帯。持っているだけで海外旅行保険の補償を受けることができます。年会費無料で手厚い保険が付帯しているエポスカード。海外にぜひ持っていきたい1枚です。
②健康保険証(身分証明と治療のため)
もしもの時のためにコピーと写メで携帯すれば安心です。
パスポートを紛失した時も身分を証明できるものがあれば再発行もスムーズに対応。また出国前、帰国後に具合が悪くなることがありますので携帯していると安心です。
出国前、帰国後に具合が悪くなることがあれば、即病院へ。次に必要になるのは何か?健康保険証です。渡航する方は健康保険証を忘れずに「備えあれば憂いなし」です。パスポートと一緒に携帯しましょう。
②お薬手帳・常備薬(持病がある方は常備薬も忘れずに)
旅行を快適にするため常備薬は忘れずに!
また、常備薬と一緒にお薬手帳のコピーを同封すると安心です。
常備薬が無かったためにホテルで寝こんだり、予定を短縮して帰国することがあるかもしれません。旅行を安全、快適にするために必要なお薬は是非、携行ください。
③杖
観光地により歩道の段差や坂道、多段数の階段があります。
普段、使われている方はもちろん、少し不安感がある方も携行してください。
九份は急な坂道や階段がありますし、故宮博物館はとにかく広いです。普段、使われている方は必須です。転倒防止のためにも杖を忘れずに!
④ウエットティッシュ
何か食べようとしても、お手拭きもないケースは旅先では珍しくありません。
手を洗いたかったり拭いたりしたくても、近くに水場がなかったり、バスの中だったりすることはよくあります。
常備している店舗や商業施設はほとんどありませんので携行をおススメします。
これはもう定番必需品です。
⑤歯みがき(口腔ケア)セット
口臭が気になる、食後の歯磨きが習慣になっている人は必需品です。
旅の楽しみの一つは「会話」です。相手に不快な思いをさせないためにも口腔ケアには注意が必要です。
相手と自分のためにも歯みがき(口腔ケア)セットは必需品です。
⑥帽子
冬は防寒、夏には熱中症対策にもなり観光には必需品です。
シニアの場合は転倒の際に頭部を守るため、一年を通して必要なアイテムです。
観光地の階段や坂道での転倒、強い日差しから頭部を守るためには必ず被ましょう。帽子は自分の身を守る必須アイテムです。
⑦ひざ掛け
季節を問わず、電車やバスに長く乗っていると意外と足が冷えます。
公共交通機関や建物内は低めの温度設定になっています。薄手で荷物にならない程度のものがベター、バスタオルで代用するのも可です。
特に女性は必須です。
⑧紙パンツ(紙オムツ)または尿漏れパッド
旅行で一番気になるのはトイレです。
トイレの回数を減らすために水分補給を我慢するのは危険です。楽しく快適な旅行のためにはお試しも必要です。
普段は使用していなくても、不安解消のために試してみましょう。
⑨湿布
疲労を軽減させるためにも湿布は必要です。
電車やバス移動は腰に、慣れない場所の歩行はふくらはぎに負担になることがあります。
旅行中は高揚感あり、知らないうちに無理をして疲労が蓄積されます。翌日に疲れや痛みを持ち越さないよう、できれば臭いのないタイプのものを持っていた方がいいですね。
帰国前夜に持ち物の最終確認
滞在したホテルは置き場所が散乱していることがあるので忘れやすいです。気持ちよく帰国するためにチェックリストを使って忘れ物がないか?すべて揃っているか?を最終チェックをしましょう。
- パスポートはありますか?
- 航空券はありますか? 予約名は間違っていませんか? eチケット控えなど予約を証明するものは持ちましたか?できればプリントアウトしておくと慌てずに済みます。
- 現金・クレジットカードはありますか?同じ財布にカード・日本円・現地通貨などすべて一緒に入れていますと、万が一紛失したときに身動きがとれなくなります。必ず、2カ所以上に分けて持つようにしましょう。
- スマホやデジタルカメラ、ビデオカメラ、充電器の充電は大丈夫ですか?念のため充電を満タンにしておきましょう。
- お土産の買い忘れはないですか?買い忘れチェックをしましょう。
- 机の引き出し、金庫、クローゼット等、忘れ物をチェックしましょう。
- 忘れ物チェックが終われば、あとは寝るだけです。お疲れ様でした。